吉田真理子大阪教育大学卒業。兵庫県で通常の学校に3年間勤務したのち、東京都の特別支援学校で30年間勤務した。特別支援学校で教えることにより通常の学校で足りなかった指導の視点に気づき、「自分でやらないとやれるようにならない。」を指導理念に掲げて、都立特別支援学校の校長を11年間務めた。実践を深める中で芸術が人と人を繋ぐことに気づき、八王子特別支援学校長時代には東京藝術大学と交流を深め、奏楽堂での「藝大アーツスペシャル『障害とアーツ』」にて高等部生の合唱を披露したり、アーツカウンシル東京やポルトガル共和国の音楽集団Casa da Músicaと生徒たちのセッションの実現に寄与したりした。その他、地域の小学校、中学校、高等学校、大学、企業とも連携をし、芸術を軸に子どもたちの可能性が広がることを示した。このような学校経営が認められ、東京都教育委員会をはじめ幾つかの表彰を受けている。2018年からは洗足学園音楽大学教授として教職課程にて「音楽科教育法」「特別支援教育概論」等で教員養成の指導にあたっている。主な共著書に『文部科学省著作教科書(知的障害・音楽)』(文部科学省)『新時代の知的障害特別支援学校の音楽指導』(ジアース教育新社)『インクルーシブシステム教育時代のことばの指導』(学研プラス)『知的障害特別支援学校での「主体的・対話的で深い学び」』(ジアース教育新社)『暮らしに役立つ音楽」(東洋館出版社)などがある。